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向山先生だったらどう指導するのだろうか
さて,向山先生だったらどう指導するのだろうか。これは興味深い。
なんと「ジュニアボランティア教育」創刊号(一九九四・四・五)の七三頁の「Q&A」で明解に答えているのだ。
冒頭部分を再録してみる。
Q「アイマスクの授業をやりました。授業がへたで,子供たちは,目が不自由であることを,ふざけたり,喜んだりして体験することになってしまいました。活動が多かったせいか,介助の仕方は,自分たちで見つけだしました。このような授業でもよいのでしょうか(教職歴5年・男)
A 「あんまり好ましくないですね。私もやってみてだんだんわかってきました。これは,授業の冒頭に,自分自身の体験談を入れた方がいいですね。私は,自分の叔母が,二年間も原因不明の頭痛があって,ようやく脳腫瘍だということが発見され,手術したけれども,目が見えなくなっていったという話を冒頭にもってきました。」
授業の冒頭にエピソードを話しているのだ。
私のは,高圧的だ。
向山先生のはソフトだ。
私は笑ってからの対処になっている。
向山先生は笑う前に手を打っている。
これはすごい。